~地震の前に~
職場で備えておきたいこと
現在、企業では、地震によって照明器具、ロッカーや事務機器など転倒、落下、散乱により従業員が負傷することのないように安全対策を取る企業が増えています。また、 自社内に備蓄品を備えている企業も数多くありますが、自分自身でも職場内に「倒れる」「落ちる」「動く」「割れる」「飛び散る」物がないか確認をし、身を守る安全スペースを確保しておきましょう。
日常から心得ておきたいこと
①オフィスのドアは少し開けておくようにしましょう。
➠閉じ込められることがないよう、職場で周知徹底しておくことが大切です。
②出入り口(非常口)を塞いでしまうような物(設置物など)は置かないようにしましょう。
➠揺れの後にすることは、まずは出口の確保です。
③避難する通路に物を置かないようにしましょう。
➠とっさのときに「転ぶ」「ぶつかる」ようなことがない職場環境づくりが大切です。
④高い所に物(特に割れる物)を積んだりのせたりしないようにしましょう。
➠落下物は時として負傷の原因になります。高い所に花瓶などの割れ物は置かないようにしましょう。
⑤災害のときの自社内の役割を決めておきましょう。
➠特に防災責任者は地域の防災訓練などへ積極的に参加しましょう。
⑥避難場所を確認しておきましょう。
➠職場に近い災害時の一時集合場所(近隣公園や学校のグラウンドなど)までの安全な避難経路(狭い道、堀や看板の下は避ける)を日頃から確認しておくことが大切です。
⑦地域の災害対策情報を入手しておきましょう。
➠緊急速報の伝達手段は地域によって違います。各自治体が自治体ごとに取り組んでいるため、充実した情報が得られるというメリットがあります。なかには、防災無線塔、震災対策用井戸など、詳しく紹介している自治体もあるので、地域の防災知識を把濯し、職場内の防災意識を高めておきましょう。
⑧職場から自宅への帰宅マップを作成しましょう。
➠職場と自宅の間の通常時のルートをあらかじめ地図上に記入しておき、最短ルートが使えないことも想定されるので、いくつかルートを考えておくことです。スマートフォン、携帯など電子機器上での地図がありますが、バッテリーを消費してしまうので、紙の地図の方が心強いでしょう。現在は、震災時の帰宅支援を目的にした地図も販売されていますので、持っていると便利です。
帰宅困難者心得10か条
①慌てず、騒がず、状況確認。
②携帯ラジオをポケッ卜に。
③作っておこう帰宅地図。
④ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)。
⑤机の中にチョコやキャラメル(簡易食料)。
⑥事前に家族と話し合い(連絡手段・集合場所)。
⑦安否確認、ボイスメールや遠くの親戚。
⑧歩いて帰る訓練を。
⑨季節lこ応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)。
⑩声を掛け合い、助け合おう。
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~地震の前に~
自宅で備えておきたいこと
地震による家具類、窓ガラスの破損などの転倒、落下、散乱などで負傷するケースは後を絶ちません。 「倒れる」「落ちる」「動く」「割れる」「飛び散る」ことがないように、自宅内で安全を心がけ、身を守る安全スペースを確保しておきましょう。 日頃から防災意識を高めておくことが大切です。
日頃から心得ておきたいこと
①各部屋のドアは少し開けておきましょう。
➠閉じ込められることがないように家族で話し合い、徹底しておきましょう。
②玄関など戸外との出入り口を塞いでしまうような家具は置かないようにしましょう。
➠出口の確保をしておきます。玄関は大事な逃げ道になります。
③避難する通路に物は置かないようにしましょう。
➠とっさのときには、ついつい慌てがち。「転ぶ」「ぶつかる」ことがない環境づくりを。
④高い所に物(割れる物) を積まない、のせないようにしましょう。
➠落下物は負傷の原因になります。高い所に割れるようなものは絶対置かないことが大切です。
⑤火災発生時の消火対策
➠家庭用消火器の準備や浴槽の水の汲みおきはしておきましょう。初期消火のため住宅用火災報知機の設置も大切です。
⑥断水への対策を心がけましょう。
➠浴槽の残り湯は捨てないようにしましょう。飲料水、給水を受けるための容器の準備も。
⑦地域の災害対策情報を入手しておきましょう。
➠緊急地震速報の手段は地域によって特徴があります。自治体ではその地域に密接した情報が得られます。なかには防災無線塔、震災対策用井戸など、詳しく紹介している自治体もあります。地域の防災知識を把握し、日頃から家族で防災意識を高めておきましょう。
家具類の転倒・落下・飛散防止対策
「倒れる」「動く」を防ぐ 《家具の配置》 ・万が一倒れた場合を想定してドアなどを塞がない配置を。 ・寝室は安全な場所に。エアコン、額縁などの位置も危険を避けて。 ・タンスや棚の上に物は置かない。 《家具の固定》 ・L字金具 家具と壁をL字形の金具で固定する転倒防止器具の代表と して一般的。壁の強度を得るため、壁の空洞の部分ではな く柱を採しネジを刺すことが必要。横木を取り付けて固定する方法も。 ・突っ張り棒 家具と天井の聞に突っ張り棒を設置。家具上部の両端奥、 壁側にセットし固定。賃貸や団地など穴を避けたい場合も。 ・ストッパー タンスの手前、下の部分にストッパーを扶み込み、家具を 壁側に傾斜させることで固定。ただし、背の高い大型家具 は突っ張り棒との併用でより安全に。 |
「割れる」「飛び散る」「落ちる」を防ぐ ・扉ストッパー 観音開きの食器棚やサイドボード、書棚などには扉ストッパーを つけて扉の固定を。食器、本などの飛び出しの防止は万全に。 ・ガラス飛散防止シート 食器棚、窓などのガラスは飛散防止シー卜を前面に貼る。 災害時、ガラスの破片によるケガを未然に防ぐために。 ・チェーンワイヤー 吊り下げ式の照明器具はチェーンワイヤーで天井に固定し て落下や揺れを防ぐ。大きさにもよるが3箇所程度が目安。 |